1/12、まのびの2人は、愛知県南知多の「時間の森」に行ってまいりました~。
この日の取材は、シャロムコミュニティー代表 臼井健二さん講演と、「ぬかくどワークショップ」。
「時間の森」から見える海の景色…絶句ですた♡
わたしが24歳の時に初めて訪れた「シャロムヒュッテhttp://www.ultraman.gr.jp/shalom/」。
そのあとも子どもたち連れてもう一度訪れたけれど、地域通貨、玄米菜食、シュタイナー、自然農、森のようちえんetc…2度の宿泊での学びは私にとってどれもこれも宝でした。
(夜、「エンデの遺言」上映会があったよー。鎌仲ひとみ監督の合同作品)
安曇野パーマカルチャーHP http://www.ultraman.gr.jp/perma/
シャンティクティ ブログ http://shalomusui.blog90.fc2.com/
臼井さんに初めてお会いしたのは、今から18年前。
当時の私は茶髪+ビリビリジーンズで、シャロムに似つかわしくない人だったと思うw
【臼井健二さんプロフィール】
信州・安曇野在住。
昭和24年生まれ。
大学卒業後1年間商社に勤めるが、自分の作ったものでないものを販売する
ことと、都会の暮らしに疑問を持ち退社。
かねてより好きだった山に入り、穂高町経営の山小屋の管理人として5年間過ごす。
最初3500人の利用の山小屋が辞めるときは6500人の山小屋になる。
町長よりも私に来る年賀状の方が多く、山で何をやっているんだと町長に呼ばれたこともあった。
1977年、大天井岳の山小屋の管理人を辞め、北アルプス山麓の安曇野に自然共生型ヒュッテ建設を仲間と共に半セルフビルドでとりかかる。
3年を経て1979年、完成した舎爐夢(シャロム)ヒュッテは、現在長野県内有数の稼働率を誇る人気の宿となる。
自然農、シュタイナー教育、マクロビオティック、地域通貨、共同体、フェアートレード、パーマカルチャーなど、21世紀の循環型社会に必要なキーワードを包み込んだエコ・コミュニティーとして注目を浴びている。
お客さんにお茶を出すだけで喜んでもらえた。
効率の良いものなんてなくても、水や太陽のぬくもりだけで幸せを得られる。山を降りシャロムヒュッテを始めた時のお話。
一口5万円の資金提供をしたら100万円単位でどんどん集まった。
お金はないけど労力で協力したいという方も。
「大工1人にバカ8人」
大工を分かってる人が1人入れば家は半額くらいで建つ。
欠けてるからこそ繋がれる。
欠けてる自分でいいんだよ。
欠けてる自分を卑下しなくていいよ。
欠けていれば、いろんな人の役割が生まれる。シュタイナー、玄米菜食、パーマカルチャーもいいが、何かにのめり込んでいる時は、鳥の声も聞こえなくなる。
こだわったりとらわれると窮屈になる。
我が強い人は生きにくい。
だけど、我が強いと自分を高められる。
良い人よりも悪人と呼ばれ、問題児と言われる人の方が大きく変われる。
問題がある方が学ぶことができる。
お金を儲けたい、稼ぎたいというのは自分のため。
「仕事」は誰かの喜びのためにするもの、人に光を与えるもの。
自然農の考え方は世界に誇れるもの。
虫も草も敵にせず、調和が生まれる。
小動物も生きられない農業は連作障害が起きる。
自然農では連作障害は起こらない。
文明が起こったところは砂漠になってしまった。
僕らは100取りすぎ。
60でいい。
50だと高めようと努力するからいい。
繋がりの中でどう人と高められるか。
「足るを知る」…ここに本来の生き方があると思う。
「モアモア教」から「足る足る教」へ。
オーストラリアに行かなくても足元に全てある。
自然界には間違いはない。
土と接する時間を持とう。
お金にひれ伏すのではなく、大地を生かす暮らしを。
プレパでもそうだけど、火の周りから離れられなくなる私☟
直火が幸せすぎ♡
こんな可愛いぬいぐるみ見ちゃった日にゃ、撮らずにいられんじゃないかw
午後からは「ぬかくどワークショップ」。
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「ぬかくど」とは昭和20~30年代、戦後のものが不足していた時代に『籾殻』で煮炊きできることから画期的な商品として、大ヒットしました。
農村を中心に普及し生活スタイルの変化にともないあっさりと消えてなくなりました。
「ぬかくど」は、この籾殻を『バイオマス燃料』として、ごはんを炊く道具です。
燃料には、産業廃棄物としてほとんど処分されているお米の籾殻を利用。
羽釜でご飯が炊けると同時に改良剤のもみ殻燻炭もできる、電気もガスもいらない『21世紀型自動炊飯器』です。
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長野では、籾殻のことを「こぬか」と呼ぶそうで、だから「ぬかくど」ってネーミングなんだって。
今回、自動車屋さんでもらってきたペール缶と、ピザ屋さんやレストランでもらってきたトマト缶を使いました。
(いずれも産業廃棄物として捨てられるもの)
寸法はこんな感じ(どんどん改良版を作って欲しいそうよ♫)
あらかじめ型紙を作っておき、穴を開ける場所を印つけておくと作業がスムーズ。
マジックで点を描いていきます。
缶を足で固定して穴を開けていきます。
(太陽光の電気使用だった)
穴の大きさは3種類(10mm、20mm、33mm)。
どんどんガシガシ穴を開けていきます。
最後に、裏面に浮かばせて空気入れるためのサドルバンドを取りつけました。
金具つけなくても、レンガとかで浮かせて空気入るようにすれば問題ないそう。
まのっちにグラインダーの使い方をおせーてもらった。
火花散ったわw
(この時、先に切ってしまうと穴が開けにくい)
針金通す穴は細いドリルや、缶切りなどで。
(針金が太すぎると難しいかも)
ねじってから、針金をペンチで直角に挟んでグリグリ巻くとキレイにできる。
(キレイにねじるコツをまのっちにおせーてもろた)
中の缶のフタを作ってもらったよ。
余ってるトマト缶に、ジャキッとはさみを入れただけ。
(フタを何に使うかは、あとから出てくるでね)
かんせーい♡
さて、実際にご飯を炊いてみましょう♪
まず、中の小さな缶に籾殻が入らないようにフタをして(フタがなければお皿でもなんでもいい)、周りにたんまり、籾殻を入れます。
着火材には「杉の葉」、籾殻を燃やすために木切れなどを用意。
「杉の葉」に火をつけ、小さい筒に入れます。
その上から、木片を入れて燃やします。
その上から、ご飯とお水を入れたお釜を置くだけ。
火が持つのは10分くらいだけど、5~10で沸騰するので、水分がなくなったらすぐに火から下ろす。
この「ぬかくど」は釜のサイズにピッタリだったけど
サイズが合わない時は、鉄の棒☟などを通して置いてね
火力が強くて吹きこぼれてしまう時は、ちょっと蓋をずらす。
木の棒を通して、沸騰してるかどうかが分かる。
グツグツ言わなくなったら、水分がなくなった証拠。
そうすると焦げてしまうので、火から下ろします。
じゃーん!!
美味しくご飯が炊けましたわ♡
玄米を炊く時はもっと時間がかかるので、もう一度籾殻をセットしないといかん。
一旦水がなくなってから、更に水を入れる(びっくり水)と、お米が割れて柔らかくなる。
ペール缶も、トマト缶も、籾殻も、スギ葉も、木片も、全てがゴミ。
不要なものでこんなに美味しいご飯が炊けちゃう。
子どもの頃から「もったいなババア」の私にとって、捨てるものが有効利用できちゃうことにこの上ない悦びを感じるのだよ。
単に野外料理として楽しむのもいいけど、これ、災害時にも大活躍するよね。
広めたーい!
こちらに応用編(&試行錯誤編)が載ってるヨ♡
http://www.ultraman.gr.jp/perma/nukakudo2008.htm
日本では産業廃棄物として厄介モノにされてる、ペール缶も籾殻だけど、臼井さんが訪問したバングラディシュでは「資源」としてちゃんと値段がついてたんだって。
更には、籾殻はビニールハウスのバイオマス燃料としても使われてたそう。
ただし籾殻はいっぺんに投入すると火力が上がらないから、1日中、籾殻を入れる役の人がいるそうだけど、石油代を人件費に当てればいいわけで。
全ては循環なんだよね。
ぬかくどワークショップが終わった時、「お腹すいてるでしょう」と、スタッフさんたちがいろいろ作ってくれたよ。
その辺に自生してるアシタバの天ぷら。
ミカンをぎゅっと絞っただけの、正真正銘100%みかんジュース。
最高に甘くて美味しかったーっ。
家で作ってきたという、おやきも。
早々に帰って来ちゃったけど、釜揚げうどんも「くど」で茹でてた。
こうやって、参加者さんにさささっと振舞ってくれたり、すぐ屋外調理できる環境にあったりすることがほんとステキだし理想♡
知多半島の自然農の仲間たちほんとあったかくてかっこいいです。
(私もこうありたい♡)
臼井さんは安曇野からこの軽トラに乗って来たそう。
今回の交通費も講演代も「要らない」と。
「ぼくよりも、この講座を企画し、準備し、人を集めた人こそが大変だったはず」と。
ほんとあったかいです、何もかもが。
帰りも絶景でした。
この日の模様は、後日「まのび放送局」で放送予定です(放送日未定)。
(ここからまのっちは、魔の「動画編集作業」が待っとる)
今回の「臼井さん講演+ぬかくどワークショップ」の必要経費(高速代、電車代、ガソリン代、材料費など)は、みなさまからのカンパで支払わせていただきました。
ありがとうございました♡
(わたしたちの活動自体はボランティアです)
次回は「セヴァンスズキ」講演会を撮影予定(願望)。
貯金が底つきそうですw
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